はじめに
4年ほど前にゼンハイザーのMOMENTUM True Wireless 2を購入して以来イヤホンを購入していなかったため、環境更新のためにイヤホンを探しました。
ちょうどbowers&wilkinsのPi8も発売されていて価格帯も似ていたのですが、今回は検討の結果DevialetのGemini II を購入したためレビューとなります。
Devialet とは
Devialet – Acoustical Engineering Company
https://www.devialet.com/ja-jp/
読み方は デビアレ のようです。
フランスのオーディオメーカーで、スピーカーやアンプなどを手掛けています。
日本だとGINZA SIXに実店舗があります。
Gemini II
Devialet Gemini II – High-End Wireless Earbuds
https://www.devialet.com/ja-jp/true-wireless-earbuds/
初代Geminiが2021年にワイヤレスイヤホンに参入してきて、本製品はその2世代目と言うことになります。
初代の時点で音質については一定の評判があり、一部で2世代目で超えられるのか心配な声も上がっていましたが、杞憂に終わったようです。(ただし音の傾向は若干異なるようです。)
比較検討
予算は7万くらいで探しました。2020年はフラッグシップでも3万を少し越えるくらいだった気がするのですが今のレートは信じ難いですね。もちろん物価の高騰も含んでいると思います。
少し調べて最新のハイエンドワイヤレスイヤホンで気になるものをピックアップしました。
- Devialet Gemini II
- Bowers&wilkins Pi8
- Sennheiser MOMENTUM True Wireless 4
- Technics EAH-AZ80
- Aviot TE-ZX1-PNK (ピヤホン7)
当初はB&WのPi8も気になったのですが、ケースと筐体が自分の好みではなかった(かつての金属感が失われた)ので見送りました。
この中でも特にGemini II については音質について割と絶賛ぎみな傾向が見られ、それがいかほどのものか気になったため、と言うのが動機になります。
ケースについてはAZ80の金属削り出しのようなシルバーが一番かっこ良いと思います。
外観
パッケージ
▼ パッケージ正面はシンプルです。
▼ パッケージ背面もシンプルです。
ケース
▼ ケースは非常に小さいながらも適度な重量があり、非光沢の上面底面を、金属感漂うグレーメタリックな部分が包みこんでいます。
▼ 内部に至るまで漆黒です。イヤーピース部分の余白が大きい方ではないため、大きめのイヤピは入らなそうです。
▼ 底面のType-C端子の質感です。なにやら中央部に刻印があるような…
イヤホン本体
▼ フタを開けるとイヤホン本体とご対面。えも言われぬ凝集感漂う佇まいです。
▼ ケースにイヤホンを反射させてみました。光沢に艶かしさすらあります。
▼ 本体を詳しく見ていきます。非光沢のプラスチック、メタルっぽい質感、金属網などが調和しています。
▼ イヤーピースと充電端子周辺です。イヤピは音響への影響があるのか楕円になっています。
▼ 本体のアップです。ロゴが刻まれた部分はタッチできるようになっています。
▼ 網の質感も良さげです。
音質
- ワイヤレスイヤホンでは考えられないほどの高解像度
- 筐体に高級感がありコンパクト
- 無音からの立ち上がりで冒頭の音が欠ける
- ノイキャン状態と外音取り込みモードしかなく、ノーマル状態が無い
項目 | 内容 |
---|---|
ボーカル | 少し刺さり気味で、高解像度です。 音源によりますが息継ぎまで読み取れます。 男性ボーカルの声帯の振動も聞こえる気がします。 |
楽器 | 弦楽器の繊細さが際立ちます。 演奏者が弦を擦る空気感も読み取れます。 |
空間 | 主観ですが、空間は円筒形です。無限に広いというよりはコンサートホールくらいのイメージです。 |
音の分離 | ひとつにダマにならず、ボーカル、楽器の分離が素晴らしいです。どの楽器が概ねどの位置でなっているかテストしても正当できるレベルだと思います。 |
総じて、音源の良し悪しが聞き分けられるので一昔前の高級有線イヤホンを彷彿とさせます。
何を書いても個人の主観の域を出ないため、無駄な長文や文学的表現は避けます。
他のサイトでも様々レビューがあるので覗いてみて下さい。
アプリ
出来ることは以下です。
- イコライザの変更
- タッチ機能の設定
- ファームウェアアップデート
- バッテリ残量の確認
- イヤホン本体と、ケースのシリアル番号の確認
- 外音取り込み、ノイズキャンセリングの切り替え
- マルチポイント接続の、複数デバイス管理
▼ 本体未接続状態だと下記のようになります。イヤホンの片側が壊れると接続できなくなるという噂もあります。
▼ (左) 接続が完了すると、以下のようになりイヤホン本体とケースの電池残量が確認できます
▼ (中央) 設定一覧です。設定できる事としてはそこまで多くないですが、シンプルにまとまっていて良いと思います。
▼ (右) イコライザはいくつかのプリセットとカスタムも可能です。ただしカスタムプリセットは1個のみしか保持できないようです。iPhoneの場合80Hzのスライダーと本体UIのボリュームが同じ位置にあるので、間違えて本体ボリュームを上にスライドすると聴力が0になります。(なりました)
プリセットイコライザの波形はそれぞれ以下のようになります。波形を見て傾向がわかる方はご活用下さい。
News / ポッドキャスト, ベース
トレブル, ダイナミック
Low-mid
▼ タッチ機能についてもカスタマイズすることができます。割り当てないことも可能なので誤爆を防ぐことができます。
その他
- 音が流れていない状態から音が出る際、冒頭の音が高確率で欠損する
- 学習アプリの読み上げ音声や回答結果の効果音などが切れます
- おそらく音の流れていない状態ではBluetoothコネクションを遮断して節電している気がします。音の立ち上がり時にコネクションを確立し、ストリームで音のデータを流す時に冒頭が欠損してしまっているのかなと思っています。
- 音楽を流しながら試した所欠損しなかったため、推測としては合っていると思います
- ケースの光沢感はカッコ良いですが、指紋が非常に付着します
- イヤーピースの形状が楕円形である事と、ケースのイヤピ部分がタイトなため、適合するものを選びます
- ノイズキャンセリングと外音取り込みモードしかありません。ノイキャン無しの状態にも出来てほしかった…
- 電車で耳が詰まって疲れたときなどただの耳栓化して欲しい時があります。
- 充電ケーブルはケース底面にありますが、Qiを用いたワイヤレス充電は本体側面(ロゴの反対側)にあります。
SNSでの検索
ただ単にGeminiで検索をかけると、Google生成AIがヒットするので
で検索をかけると良さそうです。ただ無関係な異国のツイートも混じってくるため、日本語圏のユーザに絞って問題ない場合は
で検索をかけるとうまいこと検索できると思います。
サポートについて
様々なサイトを見る限り、故障や初期不良が多い印象で自ずとサポートを受けることになる可能性があります。自分は半分祈りながら注文しました。
おわりに
正直なところで言うと、一昔前にDAPを揃え、イヤホンを買い、リケーブルしてバランス接続をし、音源に拘り…といった試行錯誤を経なくても買ってSpotifyで適当に聞くだけでもこのレベルを体感できるのかと嬉しくも悲しくなりました。あれはあれで楽しかったですけどね。
音と見た目、携帯性については満足したので、長期使用時の使用感含めて本当に無敵なのか観察しようと思います。
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