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『小さい軽いは正義』Fujifilm X-M5とX-E4の違いをピックアップ | 従来より9g軽量でXシリーズ最軽量

目次

はじめに

X-E4がディスコンとなり、X-E5の登場が待たれていましたが、なんと発表されたのはX-M5でした。

後継機種がいつ出る出ないで筆者としても長いこと気になっていたため、差分や機能などについて軽く紹介していきます。

Fujifilm X
X-M5 | カメラ | FUJIFILM X Series & GFX - Japan FUJIFILM X-M5は、現行のXシリーズ最軽量ボディを実現。足取りまで軽くなるようなコンパクトボディに、高性能な静止画・動画・Vlog機能を余すことなく詰め込みました。

比較

実際のスペックとしては膨大な情報が記載されており、主に差分がある部分をピックアップしました。

項目X-M5X-E4
本体外形寸法幅: 111.9mm
高さ: 66.6mm
奥行き: 38.0mm
幅: 121.3mm
高さ: 72.9mm
奥行き: 32.7mm
質量バッテリー、 メモリーカード
含む: 355g
含まない: 307g
バッテリー、 メモリーカード
含む: 364g
含まない: 315g
起動時間約0.4秒
液晶モニター3.0型 
アスペクト比: 3:2
ドット数: 約104万ドット
バリアングル式タッチパネル付きTFTカラー液晶モニター
3.0型
アスペクト比: 3:2 
ドット数: 約162万ドット
チルト式タッチパネル付きTFTカラー液晶モニター
ファインダー– 0.39型有機ELファインダー 約236万ドット 視野率約100%
– ファインダー倍率:0.62倍
画素数約2610万画素約2610万画素
画像処理エンジンX-Processor 5X-Processor 4
記録メディアSDメモリーカード (~2GB)
SDHCメモリーカード (~32GB)
SDXCメモリーカード (~2TB)
UHS-I対応
SDメモリーカード(~2GB)
SDHCメモリーカード(~32GB)
SDXCメモリーカード(~2TB)
UHS-I対応
フィルムシミュレーション20モード
PROVIA/スタンダード
Velvia/ビビッド
ASTIA/ソフト
クラシッククローム
REALA ACE
PRO Neg.Hi
PRO Neg.Std
クラシックネガ
ノスタルジックネガ
ETERNA/シネマ
ETERNAブリーチバイパス
ACROS
ACROS+Yeフィルター
ACROS+Rフィルター
ACROS+Gフィルター
モノクロ
モノクロ+Yeフィルター
モノクロ+Rフィルター
モノクロ+Gフィルター
セピア
18モード
PROVIA/スタンダード
Velvia/ビビッド
ASTIA/ソフト
クラシッククローム

PRO Neg.Hi
PRO Neg.Std
クラシックネガ

ETERNA/シネマ
ETERNAブリーチバイパス
ACROS
ACROS+Yeフィルター
ACROS+Rフィルター
ACROS+Gフィルター
モノクロ
モノクロ+Yeフィルター
モノクロ+Rフィルター
モノクロ+Gフィルター
セピア
色温度2500K~10000K2500K~10000K
暗号化方式WPA/WPA2 mixed mode, WPA3WEP/ WPA/WPA2 mixed mode
バッテリーNP-W126SNP-W126S
静止画撮影可能枚数エコノミーモード時: 約440枚
ノーマルモード時: 約330枚
約460枚(ノーマルモード時)※XF35mmF1.4R使用時
デジタル入出力USB Type-C USB 10GbpsUSB Type-C (USB3.2 Gen1x1)
静止画記録方式DCF: Ver.2.0準拠
JPEG: Exif Ver.2.32、 DPOF対応
HEIF: 4:2:2 10bit
RAW: 14bit RAW (RAF独自フォーマット)
TIFF: 8bit / 16bit RGB (カメラ内現像のみ)
DCF: Ver.2.0準拠 
JPEG: (Exif Ver.2.32、 DPOF対応*2)
RAW: (14bit RAF独自フォーマット)
シャッター形式電磁制御式縦走りフォーカルプレーンシャッター電磁制御式縦走りフォーカルプレーンシャッター
被写体検出機能あり(動物/鳥/クルマ/バイク&自転車/飛行機/電車)
顔・瞳検出機能あり
実撮影電池寿命6.2K: 約45分(29.97p時)
4K: 約50分(29.97p時)
Full HD: 約45分(59.94p時)、約50分(120p時)
※顔検出OFF時
4K: 45分(29.97p時)
Full HD: 約50分(59.94p時)
連続撮影電池寿命6.2K: 約65分(29.97p時)
4K: 約85分(29.97p時)
Full HD: 約80分(59.94p時)
※顔検出OFF時
4K: 約60分(29.97p時)
Full HD: 約75分(59.94p時)

液晶モニター

ドット数自体は約104万ドットと、X-E4の約162万ドットと比べて下がってしまっています。後述するファインダーについても未搭載なため、唯一の画面についてはもう少しドット数があっても良かったのかなとは思います。

また、バリアングルモニターを採用しており、X-E4のチルトモニタと比べて明らかに動画撮影を意識してきている気がします。

消費電力、製造コストの最適化など様々な背景がありそうです。

ただ、別メーカー(Sony)のα7ciiのバリアングルも使用していますが、実はスチル観点でも悪い点ばかりではなく良い点もあるため、もはや人間がどう適応するかということだと思っています。

  • 縦構図で撮りやすい
  • 収納時、画面を裏返して保護できる
  • 縦画面ローアングル、ハイアングルもしやすい
  • 180度開いて壁にびた付けすれば限界まで距離を稼げる
  • 横構図ローアングルで開いて角度調整の2ステップかかる

ファインダー

X-M5にファインダーはありません

動画機にありがちなノーファインダーモデルです。筆者はほしいと思ってしまいますが、売りたいターゲットの年齢層に果たしてファインダーが必要かというとそうではないという決断をされたのではないかと思います。

実際にプロモーションビデオでも、構図をさっと把握してさっさっと撮影を進めていました。

ファインダーを除き視野を狭めるのではなく、画角以外の周辺視野も含めた撮影体験をして欲しいということなのかなとおもっています

  • 筆者の勝手な想像です

被写体検出機能

X-T5も所有していて同様の機能を使用していますが、対象をしっかり認識追尾してくれます。(例えば、人間と同様の特徴をもつ人形なども顔認識瞳認識してくれたりします)

難点としては撮りたい対象が飛行機や車などぱっとわかればよいですが、ふとした時に出会った被写体に対してその被写体認識をかけるのは少し難しいと感じます。

もはや高速に移動する物体などの追尾はしてくれるので、検出ONかつ連射である程度は撮れてくれて便利な機能です。

現代の写真は、撮影者の技術もそうですが、撮影したいときに被写体と同じ空間にいることのほうが重要な気がしています

フィルムシミュレーション

最新フィルムシミュレーションの以下がX-M5で利用できます。

  • REALA ACE
  • ノスタルジックネガ

Fujifilmはファームウェアアップデートでフィルムシミュレーションが微増したりしてもしやX-E4でも使えるか? と思ったのですが追加されていませんでした。

また本体上部にX-T50で先行搭載されていたフィルムシミュレーションダイヤルが追加されており、より直感的にフィルムを交換する感覚で切り替えることが可能となっています

デジタル入出力

X-M5は10Gbpsと明記されていますが、X-E4のUSB3.2 Gen1の理論値はいくつになるでしょうか。

以下Kingston Technology社の情報を参照すると、5Gbpsに相当するので約2倍に向上していると言えそうです。

  • 調べ進めると、USB周りの名称変更周りはカオスになっていそうです。2024/10/15現在はUSB3.0以降は速度表記のようです
新表記旧表記最大転送速度備考
USB1.1USB1.112Mbps
USB2.0USB2.0480Mbps
USB 5GbpsUSB3.2 Gen1USB3.1 Gen1USB3.05GbpsX-E4が該当
USB 10GbpsUSB3.2 Gen2USB3.1 Gen2USB3.2 Gen1x210GbpsX-M5が該当
USB 20GbpsUSB3.2 Gen2x220Gbps
USB 40GbpsUSB440Gbps

USBの名称変更について|サンワサプライ株式会社
https://www.sanwa.co.jp/support/usb_standard/index.html

USB 3.1 Gen 1、Gen 2、USB 3.2の違い – Kingston Technology
https://www.kingston.com/jp/usb-flash-drives/usb-30

電池持ち

X-E4を所有しており、電池持ちは並だと感じます。

X-M5のほうが静止画撮影枚数は少なく、動画撮影時間は少し伸びているといえそうです。

最新画像処理エンジンのX-Processor 5にAI processingが搭載されており、基本的に被写体検出機能は電力消費が大きいイメージがありますがうまく最適化されて電池持ちも維持しているように見えます。

その他懸念

X-E4で記載されていた起動時間などの項目は見当たらず、記載せずとも高速なのか、記載するほど高速ではないから省略されたのかは気になりました。インフルエンサーの実機の様子を要チェックですね。

マッチすると思われる人

  • とにかく軽い、小さいFujifilmのカメラが欲しい人
  • ファインダーは別にいらない人
  • バリアングルが好き、気にならない人
  • 被写体検出を使ってみたい人
  • フィルムのようにダイヤルでフィルムシミュレーションを切り替えてみたい人
  • TIFF / HEIF形式で撮りたい人
  • データ転送をSDカードではなく、USBケーブルで高速に転送したい人

おわりに

すべての面において完全上位互換であるとは言えないですが、大半の部分で使いやすくまとまった機種だなと感じました。

Fujifilmの新製品は生産数が少なく、欲しいという強い意志が無いと入手に至らないと思いますので予約や販売は要ウォッチです。

画像引用: https://www.youtube.com/watch?v=ribTjnwD0Uw

主な仕様 X-M5 | カメラ | FUJIFILM X Series & GFX – Japan
https://fujifilm-x.com/ja-jp/products/cameras/x-m5/specifications/

主な仕様 X-E4 | カメラ | FUJIFILM X Series & GFX – Japan
https://fujifilm-x.com/ja-jp/products/cameras/x-e4/specifications/

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