何らかのカメラを買ってもRICOH GRiiiに戻ってきてしまう、その魅力は一体どこにあるのか___。
GRiiiとは?
RICOHが出しているセンササイズがAPS-Cのコンパクトデジタルカメラです。
良い点
- 階調がなだらかでよい
- 完全になんとなくですが、1インチセンサーとは比べ物にならない階調感を感じます。
- 小型軽量
- 重量は257g程度。レンズ交換式カメラのレンズ単体かむしろそれより軽い。
- 28mmという画角
- 広角写真は歪むのであまり好きではないのですが、なぜかGRiiiの28mmは好きです。
- イメージコントロールが楽しい
- ADJ.レバーの操作性が良い
- 画面側右上にあるレバーです
- 押し込みで指定したクイックメニューを呼び出せて、メニュー間をレバーの左右で行き来できます。
- カメラの電源を入れ直しても位置が記憶されていて便利です
- 再生ボタン長押しで、レンズを伸ばさず写真確認できる
- 正直めっちゃ便利です。他のカメラで撮影写真にダイレクトに行ける製品を見たことがないです。知らないだけだったらすみません。
- 撮影された画像の採番が7桁存在する
- なぜか4、5桁くらいしか桁数が無いメーカーもあり、同一ファイル名で消えていった写真がいくつかあります。今は慎重に年や月でフォルダ分けして重複回避するようになりました。
気になる点
- バッテリ持ちは悪い、公称200ショット程度
- typeC充電も出来る&バッテリが小型軽量なので複数個あってもよいかも
- 画角は28mm固定
- デジタルクロップで35mm, 50mmが即座に切り替えられるので実はあまり困っていません
GRiiiXもあるけど?
実際寄りたい事もあるので一時期相当検討したのですが、無難に広く写せる無印で良いという結論に至りました。クロップで50mmも使えるので問題ないと思います。
一番の理由は、GRiiiXにすると広角側では絶対に撮影できない点です。クロップでカバーできるのはレンズの画角から望遠方向のみです。
SonyのRX100M7ではだめなのか?
これも一時期超絶悩みました。実際GRiiiよりも万能だと思います。
過去にRX100M3を持っていたことがあり、非常に良いカメラだった記憶が未だに残っています。
良さそうな点
- 24-200mmで望遠も行ける、何なら広角もGRiiiより広い
- EVFがついている
- 小さいとはいえ、ファインダーがついてると嬉しいです
- 動画も全然行ける
- GRiiiで動画を1回撮ったことがありますが絶望的でした。この時動画は単に静止画の連続に音声を付けただけのものではないと実感しました。
気になる点
- USB Type-Cではない
- 割と深刻で、なんならType-Cになっただけで買っても良いと思えるかもしれません。
- 可動部が多いので、故障が心配
- ズーム、EVF、モニタが稼働するので故障リスクが多少ありそうかなと思います
- センササイズが1インチ
- GRiiiのAPS-Cに比べると少し物足りないかなと思います。センサが大きいほうが階調感の違いや暗所耐性がある気がします。
- ただ写真の “良さ” はセンササイズやスペックとは違うところにあると思っているので、実はあまり気にするポイントでも無い気がしてきました。あくまでアマチュアの自己満足撮影という観点においての話です。
- GRiiiのAPS-Cに比べると少し物足りないかなと思います。センサが大きいほうが階調感の違いや暗所耐性がある気がします。
機能が多く、出来ることも多いので逆に削ぎ落としたシンプルな機能で使い込んでみたいという思いからGRiiiを現在は選択しています。(これを書いている最中、動画向けにOsmo Pocket 3を物色しているわけですが)
所有カメラたち
富士フイルム X-E4
レンズ交換式カメラをまだ所有していなかった頃に、たまたまVRChatにログインしていてフレンドから異常に値段が下がっていると言われて買いました。今のレートだと信じされないと思いますが、新品で 74,250円 でした。
所有カメラの中でシャッター音が一番好きで、小型軽量で操作系も必要十分あります。
それでも気軽に外に出るときはGRiiiを持ち出してしまいます。
後継のX-M5も発表されたので比較しています!
富士フイルム X-T5
在庫が枯渇していて価格コムに張り付いても全く手に入らなかったのですが、新宿のキタムラ写真館にふらっと行ったら奇跡的に在庫があって即購入しました。
ファインダーが大きく、手ぶれ補正が強力でバッテリがかなり持ちます。
シャッター音が個人的には静かで味気がないのがちょっと気になるくらいです。
室内でのストロボ撮影時も操作がしやすいので活躍中です。
元気なときは持ち出しています。(体感1割)
Sony α7cii
iiになって前ダイヤルもついてグリップも大きくなったので買いましたが、あまり使っていません。レバーっぽいものでフォーカス点を移動できたら完璧でした。X-T5慣れしていると意外とバッテリが持たないなという印象です。
被写体認識とAF速度は流石といった感じです。
結局のところ本体が小型軽量でもフルサイズのレンズは大きさと重量があるものが多いので、むしろフロントヘビーになって持ちにくかったりします。
tamron 20-40mmを持っているので動画撮影したくなったら引っ張り出してきます。
Leica Q typ116
当時Q系だとQ2が最新機種だったのですが、あまりにも高かったのでQにしました。
青と橙の出方と階調が美しいです。
電源ボタンが2段階まであって、普段は1段階で使うんですが割と気を遣わないと2まで行ってしまうのが気になります。
実際もっと使ってみたい気持ちはあるのですが、防塵防滴が無いのと傷をつけるのが少し怖くて持ち出せていません。M型Leicaもいつかは欲しいですが、気にせずガシガシ使えるようにならないと結局室内展示する事になりそうですね。
マクロモードに手で切り替えた時のレンズ指標が物理的に切り替わる様子など、ビルドクオリティはさすがLeicaだなと思いました。
回帰;
色々書いたのですが、小型軽量である機動性の高さと、出てくる写真はうなるものがあります。コンパクトなりに色々犠牲にした写真だなとか、そういったことは思ったことがありません。
重いものを持つと体力が売り切れるまでの総歩行距離にかなり影響が出るので所有物の総重量は軽ければ軽いほど良いです。
動画は撮れないといっても過言ではないので、スチルで、28mm単焦点であとは工夫して撮ればいいというスタンスで使用しています。
外出時に何を持ち出すかの選択で、明確に持ち出したいカメラが無い場合や、歩行観光に重点を置きたい場合はGRiiiを必ず選択しています。
さいごに
結局のところ、外出してするのは何も写真を撮ることだけではないです。
ファインダーは無いが、さっと撮って帰宅後に現像する感覚で撮れた写真を振り返れば良い。
記録に残す事も重要ですが、その貴重な光景を肉眼で見ることもまた重要な意味を持ちます。旅行に行ってファインダーやモニタばかり見ていた、という事はよくあります。(そういう意味でいうと、素通しのOVFは良いなぁと思います。
更に深掘ると、撮影行為そのものが記憶に残すチェックポイントだったりして沼なのですが、今回はこの辺で。
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