夜空を見上げずとも、銀河はいつも手のひらの中にある___。
キーボードに欠かせないリストレスト(パームレスト)。
筆者のリストレスト歴は15年くらいですが、直近で3年ほど利用している最高のリストレスト『FILCO 漆塗りリストレスト 銀河(金) Sサイズ』について見ていきます。外観セクションでは6000時間利用の外観についても実写レビューしていますので、合わせて御覧ください。
- 超絶美しい外観
- 漆塗りによる高耐久性
- 天然の漆による経年変化が楽しめる
- 強いて挙げると、汚れが僅かに目立つ
『FILCO 漆塗りリストレスト 銀河(金) Sサイズ』について
その美しさの裏側には、熟練の職人の手作業があり、大量生産品には出せないこだわりが感じ取れます。
以下ダイヤテック公式サイトのPRを一部抜粋します。
新漆塗り 制作の作業風景
熟練の職人によりひとつひとつ手作業で金粉を塗布しているため、一つとして同じものは出来上がりません。職人の技量には頭が上がりません。ありがとうございます。
FILCO×伝統工芸 漆塗りリストレスト
- この商品は通常のウッドリストレストに漆塗りを施した商品です。
- 紺色の漆を塗布した後に、大きさの異なる細かな金粉を蒔き、透明な透き漆を塗り重ね模様を描いていきます。吸い込まれるほどに深い紺色の中に輝く、流れるような金粉の模様は、まるで夜空を彩る銀河のように仕上がりました。
- ひとつひとつ手作業で模様付けをしておりますので同じ柄はありません。
注意事項
- リストレストには天然の木材を使用しているので同じ木目の物は存在しません。製品には木目・柾目の物、節がある物が存在し同じ模様のものは存在しません。また漆塗りリストレストは職人が1つ1つ手作業で作成しておりますので、お届けする商品の模様はHPの画像とは多少異なります。
- ご使用のモニター画面によっては、多少実物と色が異なる場合があります。
- 漆塗りリストレストは天然の漆を使用しています。漆表面はしっかりと乾燥し硬化させているため、基本的に漆によるかぶれはおきませんが、ごく稀に漆に弱い体質の方はかぶれてしまうことがあります。
- 製品の色合いは経年でだんだんと変化していきます。“摺漆塗り”の場合は黒色が少し薄れて飴色っぽくなったり、良く手が触れる部分や凸部分に光沢がでたりします。また、変化の仕方は使用環境や状況により異なります。
- 漆塗りリストレストには専用のハイブリッドPORON足を予め貼付けてあります。
ハイブリッドPORON足は、繊細で破れやすいので注意して取り扱ってください。 張り替えすることはできませんので、無理に剥がさないでください。 - 木には乾燥させると縮み、水分を含むと拡張する性質があります。乾燥した木材に漆を塗布し乾燥を行うと、どうしても微妙な反りや歪みが生じてしまうことがあります。また、ご使用環境や経年変化でも、多少の反りが発生する場合があります。予めご了承ください。
※「PORON (R)(ポロン)」はロジャースイノアック社の登録商標です。
HHKBにおける伝説
かの有名な伝統的キーボードの『HHKB』開発時の伝説の言葉として以下があります。
昨今、自作キーボードの流行の高まりなどもあり、むしろ鞍はキーボードよりもリストレストなのではないかと思う今日このごろです。試行錯誤でキーボードの世代交代をしても割とリストレストは昔から利用しているものを使い続けている人も少なくないのではないかと思っています。
実際筆者は過去15年でキーボードは10種類以上試しましたが、リストレストは2種類のみです。
外観チェック
前提として3年間のリモートワークで平日はほぼ8時間以上、のべ6000時間以上利用した経年劣化観点でも見ていただけると嬉しいです。
『FILCO 漆塗りリストレスト 銀河(金) Sサイズ』の名のごとく、銀河、あるいは天の川を連想させます。
金粉に目を奪われがちですが、紺色部分にもよく見ると細かくラメが入っており、一体何層に渡って塗装されているのか想像するだけでも頭が上がりません。
手の当たらない上部側面についても銀河が続いており、非常に滑らかです。
当然、横側面も漆塗りされており、角の面取りも非常に美しい仕上がりで手当たりもよいです。
裏側については、光沢はありませんが、黒い漆自体は染み込んでいてここだけ明るい木の色になったりはしていません。
公式説明によると 『裏面は黒漆の素塗りだけに留め、天然木の風合いを残しました。』とあります。
引用元: https://diatec.co.jp/shop/det.php?prod_c=4200
よく見ると、FILCOの刻印があります。
マクロレンズで接近して撮影してみると、そのテクスチャの細かさに驚かされます。一部にダマになる事もなく左右に行くに従ってなだらかなグラデーションになるように調整されています。
使用感チェック
普段は上の自作キーボード『cocot46plus』とともに利用しています。幅がベストマッチでキーボード側の色調もある程度揃えた結果最高になりました。
こう見ると、中央に近い紺色と端の紺色では色の深さが全く異なりますね!
以下でも詳しく解説しています!
QAコーナー
- 幅のラインナップは?
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300mm, 360mm, 440mmがあります (※在庫は状況によります)
- 裏の切れ込みは何?
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推測ですが、木の脱湿のためか、リストレスト自体のほどよいたわみのためかなと思います。
- 漆塗りではないモデルと使用感は異なる?
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異なります。漆塗りモデルは、手をおいた感じの木の温もりというよりも、漆の温かみがありメインで塗装されている面は木目が見えないのでツルッとしています。不用意に滑る感じは無いです。
- メンテナンスのしやすさは?
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表面が漆塗りで滑らかになっている関係上、通常のウッドモデルよりも拭き取りやすいです。生地の硬いキムワイプで強めに何度も拭いていますが摩耗耐性はかなりありそうです。
まとめ
当面300mm幅のパームレストとしては買い替える予定は無いくらい気に入っています。
ただし昨今の自作キーボード界隈では分割キーボードも流行しており、分割パームレストに高品質な漆塗りモデルが見当たらないのでその場合はもはやこのリストレストを切断加工するしかなさそうです。
本記事で紹介したリストレストは以下です!
余談
この配色にたまらなくかっこよさを感じでしまい数年考えていたのですが、おそらく幼少期にハマっていた仮面ライダー龍騎に登場するナイトサバイブの配色に酷似しているからな気がしてきました。トイザらスで武器を買ってもらった思い出も銀河に含めて、まとめとします。
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