なぜ書いたか
写真にハマっており、富士フイルムのX-E4と戯れていく中でX-TシリーズのX-T5が発売された。ネットの情報および実機を確認して日々欲しさが増しているので、頭の中にある情報を一度整理しようと思った次第である。
現在の撮影環境について
筆者の初富士フイルム機は非レンズ交換式のX100V。それまでレンズ交換式カメラを一度も手にした事がない点、破格で在庫ありの連絡を友人から受け何も考えずにX-E4を購入した。保有レンズは以下。
XF35mm F1.4 R
- 開放から解像する便利単焦点。解像感と色乗りが良い
- AF音が大きく少々遅い、がそれ以外の欠点は特になし
- XF35mm/F2 も気になり始めている
- 絞りリングがついていてダイヤルの少ないX-E4と相性がいい
NOKTON 35mm F1.2
- 電子接点付きMF専用レンズ
- ヘリコイドのヌルヌル感を楽しむ
- 開放撮影時のフレアやゴーストを楽しむ
- 高速な動体にたいするフォーカスは熟練が必要
- 印字が彫り込まれたりしており、ラインナップでは唯一所有欲を満たすレンズ
TAMRON 18-300mm F/3.5-6.3 Di III-A VC VXD
- 広角から超望遠まで行けてレンズ内手ブレ補正で望遠側でも手ブレほぼなし
- 広角側でレンズ先端から5mmまで寄れる
- 解像感良しで、色乗りが少々白んでいる気がしないでもない
- 620gと少々重い
- レンズフードを付けないと少々間抜けなルックスになってしまう。筐体の仕上げも普通。
SIGMA 18-50mm F2.8 DC DN | Contemporary
- 本体に絞りリングが付いていれば最高だった
- 285gと小さい鏡筒ながらF2.8通しで使える便利レンズ。軽さもそうだが筒の直径が細くて良い。
- 所持レンズラインナップとしては50mm側で一番F値が低いレンズとしても利用できる。
- レンズ内手ぶれ補正が要らなければxf18-55mm/f2.8-4.0よりも良さそう
- もちろんその他の発色や解像感などの違いはありますが
X-E4の気に入っている点、気になる点
気に入っている点
- スッキリとしたデザイン。
- 金属の板のようなデザインが好きなので
- キレのあるシャッター音 (筆者の感覚) (キャショッ) (シャコッ)
- EVFファインダーの解像度が良い (約236万ドット)
- チルト液晶でありながら画面が真下および180度上に上がり自撮り方向に向く
- シャッターボタンがネジ切りされており、好みのボタンを装着する事が可能
- ファインダーのアイカップが無いため、縦吊り時に非常にスッキリ+体へのあたりがやさしい
気になる点
- コマンドダイヤルがフロントに1つしかない、かつダイヤルの感触がすこしチープ
- 加工の精密さがX100V等と比べると少し甘い
- ファインダー倍率が0.62倍になっており、少し小さい
- [MENU OK], [DISP BACK]ボタンのクリック感がほぼ無い
- カメラの三脚ネジが光軸上に無い
- 👉 こちらは外部グリップをかませることで光軸上に持ってくる事ができる
- そういうデザインではあるが、グリップが全くないのは厳しい
- 軽いレンズを使えという事はよく分かる
- 手ぶれ補正非搭載
- あっても被写体ブレは防げないという理解はありつつ、気軽にスナップした際や夜景などはやはりあると嬉しいというのはGRiiiで感じる。
X-T5の検討理由
情報を調べていく中で重量とスペックのバランスが良さそうだったので検討した。X-T5とそう値段の変わらないX-H2等も多少検討したが、バリアングルなのと重量がボディだけで660gあるため候補から外した(軍艦部正面右上のカスタムモードが7個登録できるのは魅力)。富士フイルム公式に比較ページがあるので参照されたい。
https://fujifilm-x.com/ja-jp/special/generation5/
差分比較
こまかなスペックについては公式サイトの仕様ページや他のサイトで語り尽くされているため、ここで改めて列挙はしない。適宜そちらを参照いただければと思う。
https://fujifilm-x.com/ja-jp/products/cameras/x-e4
https://fujifilm-x.com/ja-jp/products/cameras/x-t5
X-T5のほうが優れている点
上のになればなるほど魅力を感じて優先度が高い
- ファインダー倍率が0.8倍で大きい
- 0.5型有機ELファインダー 約369万ドット
- 縦方向にもチルトする
- ほとんどEVFを覗いての撮影になると思われるため多用はしないかもしれないが、便利そうではある。ボディ内手ブレ補正によってファインダースタイルを脱却しても手ブレ側は気にしなくなるのかもしれない。
- デジタルテレコンで1.4, 2倍クロップの撮影が可能
- RICOH GRiiiや富士フイルムのX100V等にも搭載されていてかなり使い勝手が良いため嬉しい + 単焦点での機動力があがる
- フィルムシミュレーションでノスタルジックネガが使用できる
- 7段分の手ブレ補正あり
- センサーシフト方式5軸補正
- 標準でグリップの山が存在する
- 不満がないくらい深いグリップかというとそこは満点ではない
- コマンドダイヤルが画面側にもある
- フォーカスモード切り替えレバーがフロントに存在する
- 約4020万画素と高画素
- X-E4は約2610万画素
- シャッタースピードが最速 1/180000秒まで行けるため、明るい日中等でも絞り開放での撮影が現実的になる
- スチル/ムービーの切り替えが軍艦部のスイッチで可能
- スチルに振り切ったX-T5で動画を撮るか? という疑問こそあるが、X-E4ではDriveモードボタンを押してUI上から動画切り替えしないといけなかったため、便利になった。Fnボタンに動画撮影を割り当てれば1発で撮影開始できるらしいが、フィルムシミュレーションに割り当てているためそれも不可。
- デュアルSDカードスロットがあるため、普段JPEGでしか撮影しないがもう片方にRAWで出せる。(1枚に両方書き出すと取り込み時に不便さを感じる)
- 常用ISO125始まり
- X-E4は常用ISO160始まり
X-E4の方が優れている点
- 364gと軽い (X-T5は557g) 。つまりグリップを付けてもまだ軽い。450g程度
- チルトの可動域が広い、真下に向き、自撮り方向にも向く
- いかにも撮影しているというシャッター音が好き
- 軍艦部がスッキリとしており体積が小さいため、小さめのバッグなどにすっぽりと入る。
- バッグは以下を使用している。
迷いポイント
- X-E4でも良いのではないか?
- 間違いなく良いカメラ。
- ボディ内手ブレ補正は必要なのか?
- 補正が効いているという心理的安心感が大事
- 振れのない綺麗な写真が撮りたいのか? という疑問はある。
- 記憶カメラさんの以下記事が非常に刺さったのでぜひ読んでみて欲しい。
- “でも、なんというのかな、物理的には代わりになり得るんだけど、気分的にはX-E4じゃないと体感できないラフさもあるな、と僕は感じたところもある。それはX-T5ほど高画素機じゃなくてもいいという思いとか、手ぶれ補正がないほうがリアリティのあるスナップが撮れるとかね。”
- https://kiokucamera.com/xe4-or-xt5-20221215
- 本当にその通りで、綺麗で高精細な写真が撮りたければSonyのαシリーズあたりでも良いのでは? というのは感じるところ。
- 富士フイルムの色の出方が大好きなので2秒後に否決された。
- 記憶カメラさんの以下記事が非常に刺さったのでぜひ読んでみて欲しい。
- 暗所の手持ちで有効ではあるが暗所撮影をするのか?
- たまにする、かつ静体を撮ることが多いため有効と予想
- 重量増に対する恩恵は感じられるのか?
- デジタルテレコン、手ブレ補正と大型ファインダーの満足度でとんとんになると予想。テレコンで擬似的に使える焦点距離分のレンズが使えると思えば飲める重量増感はある
- 重くなったことで逆に持ち出さなくなったりしないか?
- カメラへの熱のピークが過ぎた頃はたしかに怪しい、がそこは潔くGRiii(257g)と併用するという整理で問題ない。
- 結局グリップが浅くてMHG-XT5をつける事にならないか? そうするとX-H2と同様くらいの重量になってしまうのでは?
- ごもっとも。素のX-T5と比べたときにX-E4にMHG-XE4を付けた状態の方がグリップも深く重量も450g程度に収まるため更に悩ましいポイント。
重量という “スペック”
人によっては気にしないと思うが、筆者は物の重量をかなり重要視している。外に出てどれくらいの距離歩行できるのかはその日の持ち出すアイテムの重量に概ね反比例する。物によっては製品の公式ページにすら本体重量が記載されていなく、たまに困ったりする(特に周辺アクセサリ系)
あとは同一重量の場合、体積が大きい方がかなり軽く感じる(なぜか持ち運び時含め)またボディの重さ、レンズの重さの比でレンズ側が重かったり長かったりするとこれもまた疲労につながる。ストラップでぶら下げた時の傾きも大きくなる。
まとめ
買う。これからも富士フイルムのカメラと生きていく。
- ※ 2023年1月現在、X-T5の納期は3ヶ月となっている
そんなこんなしていたところX-M5も告知されました。
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